Anti SNS Movement




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以前参加させていただいた、雑誌SWITCHのソーシャルカルチャー特集に「ソーシャルブームの揺り戻しでアンチソーシャルブームが来る!」って話を半分冗談半分本気で書いたんだけど、アメリカでは10代のユーザのFacebookは離れが進行中なんてニュースもある中、いよいよアンチソーシャル発想のコンテンツが色々出てきていて現実味を帯びてきたっぽい。


I Forgot my Phone

ちょっと前に話題になった映像。iPhoneを忘れた女の子のストーリー。大事な人との会話や本当に綺麗な瞬間をスマホ越しで体験しちゃってない?という問題提議ですね。




オフライム君

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スマホの画面に触らなければ触らないほどポイントがたまるゲームアプリ。このアプリが立ち上がっている間は他のタスクは何もできない!スマホファスティングのゲーム化という斬新な発想。

スマホやSNSの普及などで、わたしたちは常にネットにつながった状態、オンラインの生活を送っています。世界がつながりを深める一方で、一人の時間、 自分自身と向き合う時間をつくることがより難しくなってはいないでしょうか?

Downside

このアプリもオフライム君に似た発想。レストランなどでみんなが集まったときに使うちょっとしたゲームアプリ。プレイヤーを登録してあとはiPhoneをひっくりかえして机の上におくだけ。先にiPhoneに触った人が負け。


CV Dazzle

cvdazzle.jpg

ヘアスタイリングやメイクアップによって、顔認識を防ぐ研究。前に顔認識されないようになるメガネってのもあったけど、こちらのほうがより自然に未来っぽい感じがする。今後顔認識をつかって様々な情報を収集するサービスが出て来ると思うんだけど、一方で自分の行動がトラッキングされる気持ち悪さもあるので、これは面白いアンチアプローチだと思った。


この指向性がさらに過激になっていくと、強制的に携帯の回線をジャミングする電波を発信する装置とか、以前インターネットヤミ市で見かけた「アンチインターネットボタン」みたいに、無数のバーチャルWiFiスポットを立ち上げてWiFiスポットが見つけられなくするとか、物理的なアプローチもどんどん出てくるのかもしれない。今Facebook失速の裏で...みたいな文脈でよく引き合いにだされるSnapchatもある意味、ログがいつまでも残るというデジタルの強みが弱みであるととらえたアンチアプローチだと言える。※このへんの話題はこっちの記事でいろいろ考えてみたよ。

トレンドの裏には必ずアンチがあって、面白い文化って常にそういう裏側が生まれることが多い気がするので、アンチソーシャルの動きは今後も楽しみ。


SWITCH Vol.30 No.2 特集:ソーシャルカルチャー ネ申コラボ1oo
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