吉祥寺の井の頭自然文化園の中にある熱帯鳥温室が老朽化のため近々閉鎖するという話をききつけ、行ってきました。1962年にオープンしたガラス張りのモダンな温室は50年以上の月日を経てものすごいことになっていました。建築物が植物に飲み込まれるまさに臨界点という感じで、ちょっと恐怖を感じるくらい強烈。見るなら今です。以下雰囲気が少しだけ分かる写真を何枚か。
温室の中は今こんな感じ。建物のあらゆる柱にツタが絡んでいて、熱帯植物の背丈が天井にとどくくらい高くなってる。冬だけど湿度が高くてじんわり暖かい感じ。夏だともっとむわっとしているのかもしれない。
老朽化した壁とかハシゴがすごく独特の雰囲気をつくってる。
中では熱帯鳥が放し飼いにされてるんだけど、建物全体が深い緑の中に熱帯鳥のビビッドな色がすごく目をひく。
こんな感じで建物のあらゆるところが自然と同化をしはじめちゃってる。
巨大な熱帯植物以外にもいろんな植物の鉢が通路にたくさんならんでる。
電気盤にもツタがからまっていた跡がクッキリのこってる。自然に完全に浸食されてる。
ちょうど係の人が水をまいてた。水やりの様子を眺めながら、なんかこの感じ既視感あるなーと思ったら、ラピュタだった。
水をうけたモンステラ。色がめちゃくちゃ深い。生き物みたい。
ビオトープの上にもたくさん鉢がつるされていていい感じ。
温室の全景。
植物好き、熱帯鳥好きはもちろんのこと、廃墟マニアなどにもたまらないものがあるのでは。とにかくすごく良い空間なので、なくなってしまうのは本当に残念。井の頭自然文化園の公式Twitterアカウントによるともうしばらくはこの温室は入れるようです。お時間ある人はぜひ。
熱帯鳥温室の企画展は明日まででしたが、会期を延期します。温室は4月以降もご覧いただけます。閉鎖の時期は決まり次第お知らせいたします。写真はオープン当時の熱帯鳥温室です。 twitter.com/InokashiraZoo/...
— 井の頭自然文化園[公式] (@InokashiraZoo) March 30, 2013