道具を鍛える




コーヒー好きなので、毎朝時間がある時は、ネルドリップかペーパードリップでコーヒーを淹れて、水筒で会社へ持っていくようにしている。最近はバタバタしていて、なかなか朝コーヒーを淹れる時間がつくれていなかったのだけど、先週末から棚にしまっていたマキネッタをつかってエスプレッソをいれるようになった。これが結構いい感じ。

味はじっくりドリップしたほうがおいしいんだけど、とにかく朝コーヒーのんでシャキッとしたいという時に、あっというまにできるのが楽ちんでいい。豆を細かめに挽いて、バスケットの中にいっぱいにいれて3分くらいで出来上がる。

マキネッタは使った後洗剤などで洗わずに、あえてサッと水洗いする程度にしておくと、コーヒーの油脂が内側に付着して膜になることで、コーヒーの香りがましていくらしい。イタリアの家庭ではマキネッタは決して洗剤では洗わずに、こうして水洗いすることで「マキネッタを鍛える」んだって。だから代々鍛えてきたマキネッタはすごく大切にされているそうだ。そういえば、オーディオにもエージングという考え方があって、スピーカーを買ったらしばらくの間クラシックなどの周波数帯域が広い音楽を流しておいて、慣らし運転することによって出音がよくなる、という話があるよね。

マキネッタにしてもオーディオにしても、「鍛える」というプロセスが加わると道具に対する愛着がぐっと増すのが面白い。それは「カスタマイズ」ともちょっと違って、道具に時間を塗りこめていくというか・・・とにかく最近ちょっと忘れていた感覚だったのでメモしておく。


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