Sketch Furniture




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Sketch Furniture by FRONT

モーションキャプチャー技術をつかって、空間に一筆書きした椅子や机を実際に形にしてしまうプロジェクト。
モーションキャプチャーで形をつくるっていうのはなるほどねえ、という感じだけど、3Dデータからプロトタイプが出力できるのはすごい!魔法みたい。

Rapid Prototyping is a technique that materialises 3D-files. A laser beam builds the 3D-file layer by layer within a liquid plastic material. Every 0.1mm the liquid harden by a laser beam. After a few hours, the 3D-files come out as materialised pieces.

これで無駄にロボットのデータとか出力してみたいー。

で、このテクニックをベースに考え方を一歩すすめてみると...例えばランダムにサンプリングしてきた人たち(とくかく沢山用意)に「この空気ペンで、あなたの思う椅子や机を書いてね」という話をして、それぞれの考える「いわゆる机」や「いわゆる椅子」の形をデータとして取り込み、そこからすべての人の描いた形の平均値を導きだして、それをダイレクトに形に落とし込んだら、究極の「スーパーノーマル」な「椅子」や「机」ができるんじゃないの?とか妄想してみる。

「道具と使い手の最低限の合意がノーマルを成している。ノーマルは長い間に人間によって抽出されたエッセンスが凝固したものということもできるし、よけいなものが削り取られて風化した、生活の中で残ってきた必然の姿でもある。そこにデザインはなく、むしろだささがにじみ出ていながら生活の中で淘汰されなかったという事実に、悲しい程の魅力がこもっている。
─深澤直人」

「スーパーノーマルなものとは、毎日使うものを絶え間なく進化させてきた営みの成果であり、形態の歴史を打ち壊そうなどという試みではない。むしろ、ものの世界でその収まるべきふさわしい場所を知り、その歴史を集約しようと努めることである。スーパーノーマルは「普通」を意識的に代替しようとするもので、時間と理解を要するだろうが、毎日の生活に根づいてゆくはずだ。
─ジャスパー・モリソン」

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