DOB君訴訟




村上隆が訴訟提起した著作権侵害事件の和解による終了について
kajougenron : hiroki azuma blog: 村上隆と知的財産権

うーむ、確かにソックリだ。でもまあそもそもDOB君って、ミッキーマウスのパロディというところに意味があったりする作品だったんじゃなかったっけ?というわけで、以下、なるほどなあという感じの東浩紀氏の指摘

しかし他方で、彼のDOB君もまた、ドラえもんやミッキーマウスのハイブリッドなパロディであり、アンディ・ウォーホルの有名な「キャンベルスープ缶」の延長線上にある美術作品ではなかったでしょうか。そして、DOB君に限ったことではなく、そのような価値転倒があったからこそ、村上氏の(少なくとも一時期の)作品のデザインそのものが既存のアニメやフィギュアにどれほど似ていたとしても、それには独自の、つまり「作品」としての値段がついていたのではないでしょうか。たとえば、村上氏の代表作にはタイムボカンの爆発雲そっくりの平面作品がありますが、それはそういうものとして高い評価を受けている。そちらの話はどうなったのでしょうか。ウォーホルを尊敬し、自分のスタジオを「ファクトリー」と名づけ、弟子の代表作が某アニメキャラそのものだった村上氏から、「現代アートの世界はオリジナルであることが絶対的な生命線です」という言葉が出るのは、にわかには信じられません。

メモとして。

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