ヨーロッパ旅行レポート:ベルリン編(上)




更新がすっかり遅くなってしまいました、もうずいぶん昔の事のように感じるけれども、実はつい先月の話でした。ヨーロッパ個人旅行完結編の上。アコガレのBauhausにも行ってきました!

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定刻通りに電車はBerlin Zoo駅に到着。Zooは動物園があるから。ズーじゃなくてツォーと読む。

とりあえず宿を探す事にした。荷物重いし。ガイドブックにも載ってて、知人からの話やネットの情報でもなかなか評判のよいユースホステルにとりあえず行ってみる事にした。

ガイドブック片手に最寄り駅周辺をぐるぐる回っているのだけど...どうやら通りの名前が変わったらしい。なかなか目的の通りが見つからず、やたら歩く。そしてようやくユースを発見...と思ったらドアに移転を知らせるチラシが!あまりのショックにドアに貼ってあった地図をよく見ずに全く違う方向へ歩いて行ってしまい、20分ほど無駄に歩く。朝早くてまだ暗いし、寒いし、風強いし、雨がパラついてるし...めちゃくちゃキツい。風に向かって歩いてたので涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながらもなんとか目的地に到着。なんだ、地下鉄がすぐそこまで来てるんじゃん...最初から地下鉄乗ってりゃよかった...

フロントで空室状況訪ねると、シングルルームは既に満室との事。基本的に一人が好きな自分としては知らない人と同室で寝るというのが耐えられないので渋っていると、まだ誰も人が入って無い5人部屋に入れてもらう事になった。新しく人が入ってくるまでは一人部やと同じようなもんだ、しかも広いし、との事。やったー。とりあえずシャワーを浴びて、着替えてから出かける事にした。

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*結構綺麗な部屋。ドアはオートロック。

ベルリンは西と東の交通網の整備がまだ終わっていないらしく、ムカつくくらい交通網が複雑だ。特に電車。一回も迷わなかったロンドンの地下鉄とは大違い。同じホームに反対方向の電車が乗り入れたりする。その割みんな普通にスイスイ乗り換えて行くから不思議。

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*Alexander Platz駅に行く途中で見えたベルリン名物テレビ塔

電車の中で路線図とにらめっこしていると、突然ギターの演奏が始まった。2駅ほどの間演奏するとペコリと頭をさげて空き缶を持って電車の中を回る。何人かの人が缶にお金を入れていた。へぇー。ロンドンでも地下鉄の駅で演奏している人はいたけどベルリンは電車の中で演奏するのか!

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*カイザーヴィルヘルム教会

Zoo駅から少し歩き、カイザーヴィルヘルム教会を横目にTourist Informationへ。一日交通パスを買う。交通網が複雑だから予定通り回れるか不安だ...

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*bauhaus archives

ベルリンでまず行きたかった場所5本の指に入るバウハウスアーカイブスへ。どの駅からも結構歩くのでバスで行ったほうがいいかも...場所的にけっこう不便。ロンドンのTateで映像を見たMoholy Nagiの陰の彫刻の実物があって感動。スゲー。ボタン押すとウィーーとかいって回るし。本当はミュージアムショップでポスターを買おうと思ってたのだけど、ちょうどお金が切れていたので買えず。どこかでお金を下ろしてからもう一度来よう。

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*ベルリンはそこら中が工事中

地図を見るとBauhaus Archiveから一直線に進むと、あのLove Paradeの終着点、ジーゲスゾイレがあるじゃないか。

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*夏にはLove Paradeのフロートが通る6月17日通り

やめりゃあいいのに、「一人ラブパレード」なんていって、ヘッドフォンでリッチーホウティンのMixを聴きながら、ジーゲスゾイレからブランデンブルク門まで歩くことにした。大雨が降る中、途中強風で折り畳み傘が壊れて、めちゃくちゃ寒い。しかもジーゲスゾイレからブランデンブルク門まで意外と距離があって、歩いても歩いても門が近くならない。季節が夏ならいまごろレイヴァー達が両手あげながらフロート追っかけてるだろうに。そう思うと一体自分が何をやってるのか本気で分からなくなって、泣きそうになった。今思えばいい思い出かも...なんていえるけれども、その時は本当にヒドい状態だった。

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*ようやく着いた...ブランデンブルグ門

1961年から1989年まで28年もの間、西と東がここから分断されていたのだ...なんて感慨に浸る余裕もなく、西から東へヒョイとまたぐ。門の間を風がビュービュー通り抜けて寒い。

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*門を抜けると東ベルリン、心無しか西より殺風景な感じ

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*今来た道。東から西を振り返る

ドイツ連邦議会議事堂へ。ノーマンフォスターの手掛けた有名なガラスドームのアレ。さすがに現役の議会議事堂だけあってセキュリティがめちゃくちゃ厳しい。空港と同じように荷物を全部X線でチェックされる。ずぶ濡れのままとぼとぼ入っていったら警備員に「こいつ何だ?」みたいな目で見られて少しヘコむ。はいはい、小汚いだけで危険物は何ももってませんよー。エントランスのすぐ横のエレベーターに乗ってガラスドームまで上がる。議場がガラス張りでエレベーターからも議場が見える。文字通り透明な政治、というわけだ。

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*ドームの中心には鏡の円錐が突き刺さっている。これで光を集めるらしい

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*螺旋状の階段でドームのてっぺん(ぽっかり穴があいてる)まで登れる

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*上から議場を見る事ができる 透明な政治!

連邦議会議事堂を出て、横にあるバスターミナルを見たらちょうどバスが行ってしまった後だった。入り口に立っているセキュリティに睨まれつつ写真を撮ってから、最寄りのウンターデンリンデン駅まで歩いた。

ウンターデンリンデンから隣のポツダム広場駅まで移動して、遠巻きに気になってたビルの上に富士山が乗っかってるソニーセンターをちょっと見てからユースへ帰った。

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*模型。やっぱり富士山だよなあ...

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*内部。すごい広大な空間なのに写真に撮るとミニチュアみたいだ

誰か居たらいやだなあと思いつつ部屋のドアを開ける。こんな風だから相部屋は嫌いだ。部屋には誰もいなかった。ホッと胸を撫で下ろし、シャワーへ。バスタオルと靴下を暖房の上に干してから寝た。


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今日はアコガレのBauhausの校舎を見にDessauへ行く事にした。Dessau hbfへはからZoo hbfからRocal Expressに乗って行く。遠くもないけど近くも無い感じ。途中ポツダムを通過する。ZooでHaribo(本場!)を買って電車の中で食べた。

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*朝最寄りの駅まで行く途中に見つけたカッコイイトラック

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*電車からの風景。うっすらと雪がつもっている

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*はるばるやってきましたDessau!

Dessau駅は田舎の駅という感じでBerlin市内の駅とくらべると人が少なく、キオスクも小さい。外へ出てとりあえず地図を探す。そしてBauhaus Streetと名付けられた通りを発見...そしてバウハウス学長ヴァルター・グロピウスの名が付けられた通りとBauhaus通りが交わる所にBauhaus Dessauはあった!本でみたまんま。

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*ちょっといい話

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*憧れのBauhaus Dessau!

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*やっぱりこのアングル

校舎内は見学者は自由に入れることになっていて、ギャラリーとギャラリーショップがあるがあまり大きく無い。一部は造形大学の校舎としてまだ使われている。ところどころにマルセル・ブロイヤーのワシリーチェアーが並べてあって、さすが、という感じ。

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*ガラス張りの校舎は今見てもカッコイイ

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*ベランダ。ここが一番カッコイイと思う。

校舎を見て胸が一杯になってしまって、駅で電車を待ちながらサンドイッチ(やたらうまい:ドイツは普通に売店で売ってるものにしてもすごく美味しい)を食べている時にマイスターハウスとコーンハウスを見るのを忘れていたことを思い出したが時間が無くて戻れなかった...まあいいや..ちょっと悔しいけど。

Berlin Zooに着いたのが中途半端な時間だったので一度ユースに戻って荷物を置いて、手ぶらで再びZooまで戻ってインターネットカフェでメールチェックをした後、少し高めのレストランで食事。高いだけあって確かにウマい。明日も来よう。シングルに泊まるつもりが5人部屋になったのでお金には少し余裕がある。宿にお金を使わない分食事に使ってもいいよね。

ユースに帰ってからフロントでTRESORの場所を聞く。ユースからそんなに遠くないな。ネットで調べたら明日はMijk Van Dijkのイベントがあるらしい!行くぞ。やってやる。

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