マウスはマウスのままがいいのか?




マウスはマウスのままがいいのか?

GUIという言葉に必ずくっついてきたのがマウスだった。当時PC98でN88BasicやMS-DOSでバッチファイルいじって遊ぶくらいしかできなかった僕は、そりゃあもうマウスに憧れたもんです。トラックボールは「パトリオットコマンドー」の印象しかなかったし。やっぱりマウス。

Logitechの新マウス発表会で再現展示された、世界初のマウスはいろんな意味で衝撃的だった。ボディが木製とかケーブルが手前に出ているとかいった違いはあるものの、基本原理は現在に至るまで40年間も何も変わっていないままというのもすごい。

確かに。考えてみるとマウスって本当に息の長いデバイスだよね。トラックボールやトラックパッドもあるけれど、結局マウスが一番ラクチン。今やデザイナーや音楽家だってマウスを持つ時代だ。

新しいデバイスの登場の可能性って実際あんまりないんじゃないかと思う。みんなあまりにも慣れてしまっているし。実際今僕達がつかっているQWERTY配列のキーボードだって、もともとはタイプライターと同じもので、あまり速く打つことでタイプライターのパンチがつまらないように、「わざとうちにくいように」設計されたものだ。以前富士通が日本語入力に特化させた親指シフトというキーボードを開発していたけど、やっぱり定着しないまま、消えてしまったし。同じように、ここまでマウスが定着してしまうとなかなか新しいデバイスが出てくることは無い気がする。出てくるとすれば、それはデスクトップメタファーに基づく現在のGUIとはまったく違うインターフェイスの登場(と標準化)を待たなくてはならないだろう。

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