キューバのグラフィックデザイン




cubanposter.gif

ちょっと前にRevoluction!というキューバのポスターを紹介した本が発売されたのだけど、これが非常に素晴らしい。御存じの通り、キューバ共和国はキューバ革命後に成立した社会主義国家。企業が国営化された為、商業ポスターが必要とされず、キューバにおいてポスターの役割は「政治」「社会・公共」「映画」の3つに分類される。特に民衆に政府の方針を伝達する政治ポスターの役割は、かなり重要。

やっぱ革命でできた国ってテンションが全然違って、やっぱりグラフィックもすごい力がある。ロシア革命の頃に登場したロシアアヴァンギャルドもやっぱり、すごい力あるでしょう。リシツキーのポスターとか、小さい子がみたらトラウマになるくらい強烈。キューバのポスターはフォトコラージュとかは使われていないけれども、やっぱりガッチガチの構成主義。どうやらキューバはシルクスクリーン技術のレベルがすごく高かったらしい。

あと特筆すべきは、色彩感覚。南米って太陽が違うのかな、と思ってしまうくらい独特。明るいのに色褪せた感じというか。暖色系を使ってるやつはもちろんなんだけど、寒色系のポスターも何故か温度が高いのが不思議。昔のAtariのBasketballとかCrash 'n Scoreの広告デザインがソレっぽいカンジ。

そういえば一時期ゲバラのステッカーみたいのが流行って(Rage Against The Machineとかの影響?)、バイクや自転車に張り付けてた人達がいて、僕はいろんな意味でハラハラしてました。

関連リンク

Facebook Comments
Twitter Comments