死の時計




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1000 Real Life Project

LEDのデジタルカウンターを使った作品群で有名な宮島達男氏の新作「Deathclock」。壁中に配置されたLEDに表示された数字がゆっくりとカウントダウンされて、ゼロになると消えるという「生」と「死」をテーマにした「MEGA DEATH」、「Death of Time」に続く「Deathclock」は、デス・シリーズの完結編となる。タナカノリユキ、立花ハジメ、SOPH.と組んでCD-ROMやRFID内臓の服、音楽など広く展開する。

「Deathclock」購入の際は、自分自身の「生」と「死」と向き合い、あなたの「残された時間」について考えて下さい。自分の「死の時」を決定し、あなただけの作品をカスタマイズする為に、情報を登録していただきます。Projectでは、その情報を基に、宮島達男とひとつひとつ個別に作品を作成していきます。カスタマイズされた「Deathclock」は、CD-ROMの形でお届けします。購入された方は自分の持つコンピューターへ作品をインストールし、付属のウェブカメラでその時の自分の写真を記録します。世界でひとつのあなただけの「Deathclock」=「死の時計」が完成します。インストール後は、「0の時」=「死の時」まで、コンピューター上でカウントダウンが続けられます。

要するに自分が死ぬまでの時間をカウントしてくれるというもの。なんだそれだけか、という感じだけれども、実際仮とはいえ、「生きていられる時間」を示すデジタルカウンターが刻一刻正確に減っていく様を見ると、かなりドキッとする。それに、「アートを購入する」という行為が自然に「アートに参加する」事と同義となっている点はかなり面白い。

コンセプトが明確だし、試みとしてはとても興味深いけれども、世代交代の早いコンピューターというメディアの上でこれをやるのはどうなんだろう。僕はあんまりピンと来ませんでした。

宮島達男関連リンク

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