音の記述/楽譜




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Score Gallery

計画された音を再現するための設計図、音を記したもの、つまり楽譜。従来の記述方法では記述不可能だったり、記述する必要がなさそうなものをあえて記述する事によって生み出される複雑なグラフィックはめちゃくちゃ美しい。必見。

超有名なJohn Cageの4'33"の譜面(4分33秒何も音を出さない、というとんでもない曲)は、記述されたコンセプトそのもの。なんか文字がすごく可愛くてびっくりした。John Cageは大のキノコ好きで有名だったけど、なんかキノコみたいな文字だ。

「サウンドスケープ」のコンセプトで有名なMurray Schaferの"Divan | Shams | Tabriz"という作品の譜面はもう、なんか極まってマス。地下室に引きこもって何か電波を受信しちゃった狂気の作曲家が書いた譜面のようだ。(笑

再現性の極端に低いものだとか、ハプニングを重視する作品を無理矢理譜面におとしこむとこんな感じになるわけだ。最近みたいにコンピューターの登場でいままでとは全く違う記述方法(プログラミング等)で音がつくりだせるようになってくると、シェーファーの楽譜みたいのはもう出てこないのかもしれないけれど、もう何十年も昔にこういう事をやっていた人達がいたっていうのはメチャクチャトンガッってて、カッコイイ。額縁に入れて飾りたいくらい。

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